Wednesday, June 20, 2007

おちゃらけ有理!/yes the vivoleum men.

環境ゲテモノ化にしてもオイルピークにしても、そういう時代に対し正攻法でガチンコで渡り合うのもひとつ、もちろん重要なことではあります。

でも、こればっかりで突き詰めていくと、結構、袋小路に陥って、落ち込んでしまうんですよね。だから、時にはユーモアをふんだんに交えた奇襲戦法も考えなければなりません。たとえば、これらの問題をちゃかしてパロってしまうとか。おとなりのアマノさんなんかの得意な方法ですね。真剣な面してる連中の足許をひっくり返し、その真剣な面そのものをげらげらと笑い返してやるゲリラ的な戦法のことです。
さて、世界には「人類を直面する2つの大量破壊兵器」にゲリラ的な手法で取り組んでいる連中がいます。その名もイエス・メン。99年にwtoシアトル会議の非公式サイトを立ち上げ、パロって混乱させるところから始めたAndy BichlbaumとMike Bonannoの二人組、6月14日にはカナダのカルガリーで開かれたGO-EXPOって名前のカナダ最大のアブラ業界の会議に登場、なんと、エクソンとNPC(全米石油評議会)の人間に成り済まして、プレゼンをしちゃったってんですからすごい。
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それも、その日のメインイベントに祭り上げられてたってんですから、あらあら、主催者もユーモアが分かるのか、それともお粗末にいい加減なのか、わかりません。
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二人のプレゼンの内容は「新エネルギー源:ヴィヴォリウム」。ピークに直面してエクソンは新エネルギー源を開発中である。しかも原料は無尽蔵な人間である。「世界では毎年すでに温暖化のおかげで15万人が犠牲になっている。それを原料にエクソンは新しいエネルギー源を開発中である。その名もヴィヴォリウム」ってな調子で、パワポを見せながらブレゼンしたそうです。
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300人からの業界の人間が座るテーブルには、がんで死亡したエクソンの清掃人、レジーの亡骸から作られたというヴィヴォリウム製のローソクが配られ、ふむ。それなりの説得力があったようですねえ。

でも、ん!?。どこか変だぜって気づいた主催者が介入し、二人のイエスメンは警備員に排除されたそうです。

主催者側は懲罰に処するべきだって、頭から湯気立てて騒いでるそうですが、おいおい、ちったあ大人になれよ。警察は「不法侵入」くらいでしか取り扱えないと二人を微罪放免したそうです。

環境ゲテモノ化時代、オイルピーク時代、しゃかりきに真剣な面してグラフや数字や図を持ち出すのも大切だけど、個人的にはこういうゲリラ的なの、好きだなあ。おちゃらけ有理!自分でも刺激されて、何かやりたくなっちゃう。

(すべての写真はヴィヴォリウムより)

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