Monday, June 18, 2007

ガザに盲いて/eyeless in Gaza.

ガザの状況に関し、一般メディアの報道から欠落している視点を紹介する文章をいくつか紹介しときます。パレスチナの惨状を理解する手助けにしてください。
●早尾貴紀の「ハマスとファタハの抗争と連立内閣崩壊を言う前に——意図的な連立潰し
●p-navi infoの『なぜ「クーデタ」?
●天木直人の「ガザでホロコーストを見ることになる

これらに重要な点はほとんど網羅されていますがひとつだけ付け加えます。

アリ・アブニマーが6月14日付けのエレクトロニック・インティファーダの記事、「ブッシュの政策へのしっぺ返し」で伝えていますが、パレスチナには80年代にアメリカが中米で展開した「汚い戦争」と同じ構図が見えます。

それもそのはず、現在、ホワイトハウスで中東政策を担当する国家安全保障担当副補佐官エリオット・エイブラムズ(Elliott Abrams)はレーガン大統領の元、1980年代にニカラグアのコントラへの資金流用にかかわり、イランコントラ事件で議会への偽証罪で有罪判決を受けた人物です。エルサルバドル、エルモゾテにおける一般民間人の虐殺や残虐行為の隠蔽にも手を貸したことで知られる人物です。

エイブラムズが中東政策のチーフとして進めてきたのは「パレスチナにおけるコントラ」作りであり、その受け皿となっているのが、ガザの軍閥でパレスチナ自治政府国家安全保障顧問、ムハマド・ダーラン(Mohammad Dahlan)だと言われています。

この二人の名前は記憶しておいた方が良さそうです。

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