Tuesday, June 05, 2007

嵐とともに去りぬ/Gonu with the wind.

ペルシャ湾岸にカテゴリ−5のサイクロン「ゴヌ」が接近しています。
インド洋からホルムズ海峡にサイクロンが直撃というニュースはあまり聞いたことがありませんが、気候ゲテモノ化の時代ですから、あり得ることです。
na200702_5day.gif
accuweather.comより

これを受け、ヨーロッパではすでに原油価格が3%上昇しています。

採油施設やパイプライン、油井にアブラ輸送船のルートが集中する場所だけに、それももっともなことですが、それにしても、何かダメージがあったりしたわけでもないのに、これほど敏感な反応というのは我々の生きている時代を象徴しています。アブラの需要と供給がそれほど逼迫しているということです。些細なことでもアブラの供給事情に一喜一憂しなければならない、それがオイル・ピーク以降の時代なのです。

日本語メディアでは日経がニューヨーク発の短信を載せているだけですが、自分たちの生きているアブラ文明の時代は脆弱であることを今一度肝に銘じなければなりません。

とりあえず、ここ数日はペルシャ湾岸を徘徊するゴヌの動きから目が離せません。

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