Thursday, July 27, 2006

ふああ〜っ/oil's well.

今朝はどかんどかんと金属がぶつかる音で目が覚めました。寝ぼけてたにしても、ひょっとしてイスラエル軍かしら,なんて一瞬どきっとして、でもまあ,連中にしても,ここまでは侵攻してこないだろう、いまのところは。なんて。


音は表の通りの方から聞こえてきます。ゴミ集めのトラックの音とは違うし,なんだろう。寝ぼけ眼でおきだし,鶏を小屋から出し,それから、表に出てみると、通りには「この先作業中」って立て看があり,一台,小型のブルがパケットの中身をトラックにあけていました。どかんどかんって音はこの音でした。さすがにこの時刻,クルマの往来はありませんが、両側にひとりずつ、「止まれ/徐行」の札を持った人が立っています。シャベルを持ち,たたずんでいる人も見えます。

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朝っぱらから何やっているんだろうと近づいて見ていると,ブルは道を掃き清めているのでした。道路の両側にはユーカリの木があり,道の両脇にはコンスタントに葉っぱや樹皮が積もります。あんまり積もると水はけが悪くなり,雨が長く続くと道路が冠水することもあります。

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まあ,このくらいの量になるわけで,これならブルを使わなけりゃしゃあないか,とも思ったりもします。
作業をしていたおじさんは,これまで使っていた道路掃除トラックが役に立たないんで,と弁解口調です。
そういわれてみると,何ヶ月に一回,こういうトラックが来ては,道路を行ったり来たり,ほとんど一日がかりで数百メートルを掃き清めてました。これもあまりにおマヌケだったので写真に撮ってあります。

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ブラシで道路をはいて,巨大な掃除機のように吸い込むというやつで、もっと小さいモデルはどこか、都会で目にしたことがあります。ユーカリの葉っぱや樹皮,しかも,湿っているときは、とても吸い込みきれないようです。

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なので、今朝のどかんどかんになったのですが、いかにもエネルギー高消費なやり方だと思っちゃいます。大型トラック3台連ねてきて,しかも,ほとんどの仕事は小型ブルですから。しかし、6人もいたら,そりゃ、時間は少し,よけいにかかるかもしれませんが,ほとんど人間の力でできちゃうことです。

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んで,集められた落ち葉や樹皮がどこへ行くかというと,うちの裏手にあるゴミ捨て場です。糞もみそもほとんど一緒にまとめて投げ込み,あとをブルドーザーでならして知らん顔。それが今時のゴミ処理です。堆肥やマルチ材として使えば「ゴミ」にする必要のないものも,こうやってエネルギーを投入し,「ゴミ」にしてしまう。いやはや,便利な時代です。

市役所にも,こういうやり方は続けられないよって言ってはいるんですが,まだ,本気で取り組もうとする動きはありません。個人的には,今のように便利でコンビニな時代を数年後にはどう振り返るのか、すごく興味があります。「昔はね,アブラが安くてふんだんにあったから、落ち葉もこうやって集めてたんだよ」って。アブラが先細りしていく将来の世代の人たちには、「テメーラ,なんて馬鹿な使い方をしてくれたんだ」って石を投げられるかもしれませんが。

ふああ〜っ、まだ,悪い夢を見ているようです。

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