米大統領選挙が近づき、ウエッブ上では就任初日、次期大統領に何をしてほしいか、まず何に取り組んでほしいのか,投票が行われています。イラクからの撤退や温暖化への取り組みなどが上位にくるかなと思ったら,現在一番人気は「ホワイトハウスの芝生を食べられる庭に変えろ」という提案です。
(eat the view!より)
食糧生産は農民と呼ばれる限られた数の人間に任せ,残りの大多数の人間は消費者と呼ばれ商業や工業,サービス業に従事する。そういう構造が近代型社会でした。身の回りを眺めれば、どこの誰が作ったのか、どこからどういう経緯でたどり着いたものやら,皆目見当のつきかねる食べ物だらけです。安いから,手軽だからという理由だけでそういう構造をほったらかしにしたまま、安全を求めても無理というものです。鳥フルや狂牛病,偽装にまがい物、生産者と消費者の距離が伸び,忍び込む余地があるところへは何でも忍び込みます。しかも,そういう構造が可能なのは安いアブラがふんだんにあったからで,これからのアブラ減耗の時代にはとてもかなわなくなります。
オイルピークの核心は食糧問題である、それに気づいた人たちが世界各地で,観賞用の景観を食糧生産の場に変える運動に取り組んでいます。食糧生産,食糧供給を他人まかせにせず,自発的に自らの手に取り戻そうともがいています。
北海道に集まる先進国リーダーたちが食糧問題に本気で取り組むならば,まず,自分たちが生産者になる,ホワイトハウスや永田町の芝生や植え込みを菜園に変えるくらいの覚悟を見せてほしいものです。
でも,指導者にはあんまり期待できないかもしれません。指導者やお上によるトップダウンの変革を呼びかけつつ,底辺から草の根行動を起こしてしまうゲリラ活動も必要です。あなたの庭,あなたの町でも街路樹を果物やナッツの木に変えたり,公園の芝生を食べられる景観に変えることに取り組んでみませんか。減耗時代への備えは早めに取り組めば取り組むほど,楽になりますよ。
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