Tuesday, January 17, 2006

ブログ初心者の告白/confession of an untrained blogger


こもんずブログの末席に加えてもらい、あれやこれや書きはじめてから勉強することばかりだ。
まずは国境なきレポーター (Reporters Without Borders/Reporterssans Frontieres)が作成した「効果的なブロガー、サイバー空間における反抗者になるためのハンドブック」にざっと目を通した。
ブログ作りの先達や読者の方々からも、いろいろなアドバイスをいただいている。ありがたいことだと思う。これからも気のついたことはどんどん知らせてほしい。ブログについて、技術的なことはまったく無知なので、こもんずの技術担当、森川さんを頼りにしてしまう部分が多い。しかし、書き手にできることもたくさんある。他人に読んでもらおうと思ったら、書き手もそれなりの努力をしないといけないと思う。

書くことなんて何でも同じだ、誰だってできる、そういう気持ちは大切だけど、その一方で、それぞれのメディアの特徴はしっかりと把握しておくべきだと思う。それぞれの作り方や限界も意識しておきたい。たとえば、テレビとラジオは電波媒体でありながら大きく違う。紙媒体でも本と新聞、週刊誌では違う。だから、ブログもほかの媒体とは当然違う。印刷媒体を使ったことがあるってだけで、ブログでもちゃんと効果的に意思疎通ができるとは限らない。それぞれの媒体の特徴を理解することは大切だ。

ブログを書く際、たとえば、ダイアルアップ環境の読者を考えて、写真はなるべく軽くするとか、あまり使わないようにしたら、とか。たくさんの人に読んでもらおうと思ったら、自分のところの環境だけを基準にしてはだめだということも教えてもらった。特に目の見えない人のことも考えたら、って教えてくれたのはp-navi infoというブログを書いているビーさん。資本主義社会ではとかく五体満足な人だけを対象にしがちだが、歯はぼろぼろと抜け落ちるわ、脚力も聴力も疑わしくなり、視力も落ちてきているだけに他人事じゃない。

以下、ビーさんのところの技術担当さんがブログ設立の時にまとめたブログやメールを書く時の基本的な作法、「視覚障害の人を考えてウェブを作る」より、許可を得て転載する。肝に銘じていきたいと思う。

(以下引用)
視覚障害者の多くが、文章を音声で読みあげるソフトを利用しています。
そのことを前提に文章を書いてください。

(以下の記述は、Webサイト用の文章だけではなく、メールなどを書く際にも概ね当てはまります。)
1. 記号やスペースを多用しない
記号やスペースは、記号の名称を読み上げられることがあるので、できるだけ使わないでください。また、ソフトや設定によっては、記号が全く無視されることもありますので、記号がなくても理解できるような書き方を心がけてください。
レイアウトのために、スペースを使うのも避けてください。「スペース、スペース、スペースノ」と読み上げられたり「スペース10個」などと個数を伝えたりすることがあります。

2. 単語の途中で改行したり、単語の間にスペースを入れない
単語の途中に改行やスペースが入ると、読み上げソフトはそれを単語と認識できません。よって、その単語に漢字が使われていると読みがおかしくなる可能性があります。「国 連」というように真中にスペースを入れると「クニレン」と読まれるかもしれません。「国(改行)連」も同様です。

3. アルファベットは、大文字と小文字を使い分ける
アルファベットは、大文字が連続する場合、そのアルファベット名が読み上げられます。「ISM」は「アイ・エス・エム」となります。よって、ネコを「CAT」と書いても「シー・エー・ティ」となってしまいます。大文字と小文字の使い分けに注意してください。

4. リンク先は、わかりやすく書く
リンク先を指定するときに、ここ や こちら などとすると、ただそれを読み上げられても(あるいは、目視できたとしても)意図するところが伝わらず、せっかく紹介したリンクを辿ってもらえないかもしれません。また、「ここ」や「こちら」が複数ある場合は、どの「ここ」がどのサイトを指すのかの混乱し、再利用性も下がります。特に、それが読み上げられた場合は、判別性が著しく下がります。面倒でも、パレスチナ・ナビ などと、リンク先の内容を必ず書くようにして下さい。

5. 聞いてわかる文章を書く
ただ読み聞かされただけで理解できる文章を書くということに留意して下さい。特に、引用文と自分の文章の境界は曖昧になりがちなので、引用文の始めと終りがはっきりと認識できるような文章を書くか、境界部分に(以下引用)(引用終り)などと書くよう心がけて下さい。"」" は、「鈎括弧閉じ」などと読み上げられるので、鈎括弧をうまく利用するのもひとつの手だと思います。また、文字の色や大きさの違いなどを使った強調や区分けの表現は、それが見えなくても意味や内容が伝わるように注意して下さい。
(引用終り)

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