Monday, May 14, 2007

ブレアと石油/so long Mr Blair, so long oil.

トニー・ブレア英首相が退陣を発表しました。
ブレア首相の功罪についてはメディアでいろいろ論じられていますが、あまり取り上げられないことをひとつだけ。
ブレア首相在任中の1999年、イギリスはイランやクゥエートなどと肩を並べる世界でも有数の産油国でした。しかし、この年に日産300万バレル近くを生産したのを最後に、それ以降、年率平均8%近い減耗を続けており、現在ではピーク時の半分以下、130万バレルに落ちています。ブレア首相の退陣が既定となった昨年、イギリスは1980年以来はじめてアブラの輸入国に転じました。

UK_oil_import_export_model.png

オイルドラム(ヨーロッパ)より
2005年までは実際の数字、それ以降は予想。

ブレア首相のもとで、イギリスはオイルピークを迎え、アブラの輸入国になったことは記憶しておくべきで、中東への積極的な軍事介入政策もその関連で解釈されるべきでしょう。将来の世代は、北海油田の貴重な資源がイギリスや世界の将来のため、どんな使われ方をしたのかと問うのではないでしょうか。

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