Saturday, December 08, 2007

捕鯨船団に強敵出現/The croc hunter to the rescue

今年も「調査」捕鯨船団が,クジラをと殺するため、はるばる日本から南氷洋を目指しているが,強敵がその行く手に立ちはだかっている。
昨年も数々の実力行動を展開した反捕鯨団体のシー・シェパードはメルボルンで待機中だが、抗議行動船をこのほど「スティーブ・アーウィン」号と改名すると発表した。

スティーブ・アーウィンは別名クロコダイル・ハンター、昨年9月にエイにさされて死亡してからも,世界の子供たちの間でその人気は衰えていない。

シーシェパードを日本の農水省やクジラ業界、一部メディアは「海賊」だとか「テロリスト」呼ばわりするが、ますます,国際的に孤立していくことは避けられないだろう。例えば「南氷洋でスティーブ・アーウィンが捕鯨中の日新丸に果敢に突入,操業中断に追い込みました」ってな調子で報道されたら、世界の子供たちのどれほどが日新丸につくだろうか。

未亡人のテリは「クジラ保護はスティーブの念願だった。昨年、クジラを守るため、シー・シェパードの抗議行動にどこかで参加できないものかって,その可能性を調べたほど」と語っている。アーウィンの遺志を次ぐものであることは間違いない。

日本の農水省(や狂信的なクジラ・ロビー)は、アーウィンのような保守的な人間を過激な行動に駆り立てようとした意味をしっかりと考えるべきだろう。農水省は今年も国粋的なヒステリックな論調を繰り返し,国際社会の笑い者になるのだろうが、省が代表するはずの日本という国の国益,もっと大きくは日本の国民にとってどれほどのダメージをもたらしているのか、そろそろ本気で問われなければならないだろう。

日本の沿岸ならともかく,南氷洋までわざわざ出かけ、世界を敵に回して意固地になってまでクジラを捕る価値はどこにあるのか。

すくなくともメディアの上で狩人がクロコダイル・ハンターに狩られる前に,捕鯨のもたらす功罪をもう一度問い直してみるべきだろう。

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