朝はまず、鶏に小麦やり、外に出してやることから一日が始まります。
太陽がずいぶんと南の水平線から、周りの雲を黄金色に染めながら昇ってくる頃。
卵を抱えてから21日目,いくつかまた、雛が孵ったようです。春から,多分,これで打ち止めになるはずですが,なんのかんの40羽近くの雛が孵ったことになる。
羊や牛を食の生産や消費の体系に取り込むのは初めての経験ですが、鶏はこれまでにも飼ったことがあります。雛を孵化して育てた経験もあります。オーストラリアにいたときは、3羽の雄鶏のもと、烏骨鶏やバーナベルダー種やアラカーナ種、30羽近い鶏に囲まれて暮らしていました。
卵製造機械のような種類ではなく,純血好み。毎日毎日産んではくれませんが、その方が自然だと思います。1年に100個,3日に一個も産んでくれたら御の字。
基本的には放し飼いで、朝と夕に小麦を少し,そして冬にはトウモロコシを与え、台所からの残飯やとうのたったレタスやらキャベツがあれば,それを与える。きれいな水と近所の浜で拾ってきた貝殻を砕いたものを補ってやるくらいで,あとは自分たちであちこち、ひっかき、ついばんで、卵を産んでくれます。
いつもいつも、なるべく自家製の出所がはっきりとした素材を与えたいとは思っていても,小麦だとかトウモロコシはいまのところ、どこかから持ち込まざるを得ません。近所の農家から飼料グレードの小麦を手に入れることもありますが,たいていはどこからきたのかわからないものを店で、買うしかありません。あんまり農薬とか使わずに,なるべくフツーに育てられた飼料であることを祈りながら。遺伝子組み換え作物なんかが混じっていないといいのだが。と思いながら。
ニュージーランドはクリーンでグリーンなイメージを売り物に農産物を輸出しているので、遺伝子組み換え作物,簡単には認めないだろうなあと思っていましたが、最近,政府はモンサント社製の除草剤,ラウンドアップに対応するトウモロコシ導入を許可することに決めたそうです。リジン含有の高いLY038は家畜の飼料として認められるのだそうです。
問題が二つ。
この報道でも指摘されていますが、一つは直接的なこと。家畜の飼料用のトウモロコシが「間違って」人間の食用として、加熱されるとガン、糖尿病またはアルツハイマー病を引き起こす恐れがあるといわれています。
もう一つは、間接的な影響で,たとえ、もともとの目的通りに家畜の飼料として使われたにしても,それを食べた家畜の卵や肉は人間の食用になるわけで,食物連鎖による人間への影響です。
鶏を飼って、卵は自給しているつもりでも,鶏を育てるために外からの飼料に頼らざるを得ないとしたら、ちっとも安心できない。
これは困ったぞ。
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