Saturday, December 16, 2006

2つの国歌/ two national anthems.

いやあ,アオテロアは懐が深い。おもしろい。
普通の国だと国旗や国歌はひとつに決まってます。どこかの国ではそれを強引に押し付けています。ああ,醜いったら。なぜ,ひとつじゃないとまずいんでしょうね。どうして歌や旗がいくつもあったらまずいんでしょう。

アオテロアは世界でもまれな国です。なんと国歌が2つある。ひとつは「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」。オーストラリアではこれが廃止されて,いまの「アドバンス・ペケペケ」が採用されたが,ニュージーランドでは英国と共有するの国歌を残しながら,もうひとつ,「ゴッド・ディフェンド・ニュー・ジーランド」である。しかも,こちらはマオリ語バージョンもある。うーん。深いぞ。

「ゴッド・ディフェンド・ニュー・ジーランド」は1876年に南島のダニーデンで初めて演奏された曲で,それから延々と歌い継がれ,1940年の百周年を記念して「国民歌」に指定された。国歌がナショナル・アンセムなら,国民歌はナショナル・ソングだ。歌が最初に演奏されて100年を迎える1976年,この歌はソングからアンセムに昇格します。

使い分けは,微妙で,ニュージーランド(英国兼任)の王族のいる席では「〜セイブ・ザ・クイーン」が演奏され,オリンピックなどニュージーランドの国威発揚の場では「〜ディフェンド・ニュー・ジーランド」だそうです。また、両方,演奏されることもある。

ふむ。この辺の使い分け,ぜひとも,現地で体験してみたいものです。

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