Friday, July 21, 2006

ミツバチ/Where have all the flowers gone?


うちの裏庭には蜂の巣箱があります。うちではあんまり甘いものを食べないので,蜜を集めるでもなし,花や野菜の受粉だけに、ほとんどほっぽってあります。
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<サイエンス誌より>


冬の間,ミツバチの姿を見かけることはないので,あまり気にかけていなかったのですが,最新のサイエンス誌には、イギリスとオランダで花とミツバチの多様性が減少したことがわかったというどきっとする報告が載っています。

イギリス各地,何百ヶ所で行われた調査によれば,80パーセントの場所でミツバチの多様性が1980年に比べて減少し、中には絶滅した種もあるそうです。これらのハチの授粉に依存する野生の草花の種の数は、70パーセントの場所で減少しているのだそうです。

調査を率いたリーズ大学のKoos Biesmeijer博士は
「ミツバチの中でも一般の種は増えていますが,これまでにも比較的珍しかった受粉をするハチの種は、さらに数が減っています。ミツバチと植物が同じように減少しているのに,我々はびっくりしました。このパターンがほかの場所でも繰り返されるなら、我々が当たり前だと思っていた授粉が脅かされる」と言っています。

この傾向はオランダでも確認されたそうです。

ミツバチと花、どちらが最初に消え始めたかはわかりませんが,この傾向は穀物や野菜の収穫にも影響を及ぼすことでしょう。ミツバチなどの昆虫が受粉することをやめれば,野菜や穀物を育てるため,一つ一つ、人間が受粉して回らなければならなくなるかもしれません。うーん,それはかなり難儀だぞ。

人間の英知とやらは、さてはて,どう対処するのでしょう。

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