「アブラの需要が供給を急激に上回っていることは疑いがないことで、ここしばらく,そういう状況が続いている。企業としては、これに代わる駆動力源を開発する社会的義務がある。電気自動車が中期から長期的な答えであろうか。確かにそうだ。しかし、アブラへの依存を大幅に減らすため、そのほかのことにも取り組んでいかなくてはならない」
確信犯のオイル・ピーク論者の発言かと思えば,他ならぬGM社のリック・ワゴナー会長兼最高経営責任者の発言。デトロイトで開かれているモーターショーの記者会見における発言をフェアファックス系の各紙が報道している。
世界最大のクルマメーカーのトップがピークを認め,ガソリン車の時代は終わりで、これからは電気自動車だ,そう発言する意味は大きい。
GMがピークを認めることができるのは,ピークの認識が「技術的に解決可能な輸送に関する問題」としてとらえており、それを解決する策として,既に2010年の販売をめどにvoltという電気自動車の開発に取りかかっていることがあるだろう。
それにしても、同じ記者会見がソースだと思われるが,日本の報道機関は「景気低迷が懸念」というようなレベルの報道しかしていない。
ことの重大さがわからないようだ。
2 comments:
いやー、ほんとうにこの話は寝耳に水、ないし馬耳東風の企業人が多いのではないでしょうか。
まともな企業なら,レベルの違いはあるにせよ,ピークを認識せずに経営していくことはできない。ということではないでしょうか。
対応をどうするか。果たして電気自動車がその答えなのか。いよいよそういう次元に移っている、ピークの色合いが深まりつつあります。
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