というニュースを見かけました。シェブロン社がコーネル大学と共同で発見したそうで「埋蔵量は600億バレル」だそうです。
New Tech Spyの5月1日付けによれば、発見された油田の規模は、北海油田の2倍以上、アラスカはANWR地区の採掘可能埋蔵量の6倍。600億バレルがすべて採掘可能な埋蔵量をさしているのか、明らかではありませんが、世界でも一ニの規模の巨大油田ということになります。
と、ピークを疑う人は、それ見たことか、石油はまだふんだんにあるじゃないか。発見されていないだけだ。というかも知れません。
しかし、これだけの油田の発見がなぜ、メインストリームのメディアにでないのかなと不思議になって、記事をよく読み直すと、なるほど。発見に関わったコーネル大のチームを率いたのがLarry Cathlesです。ピーク論壇では良く知られた名前です。
なぜ有名かというと、石油の「無機起源説」を唱え、地球の深奥で今現在もじゃんじゃんと生成されているからなくならない。ピークになんかならない。油田はいったん枯れても、再び採掘できるようになる、石油はじゃんじゃんある。そういうトンデモ説を流布している人です。こういう人の話にすがりついて、「石油は無尽蔵なの。ラッキー」なんて思い込む人たちがあちこちにいて。
無尽蔵説の旗ふり役なら、埋蔵量にしても、もっと、大風呂敷を広げても良さそうなのに、たったの600億バレル。これって、米国の石油消費は一日2千万バレル以上なので、もし、仮にこの「新油田」が本物で、すべて採掘できたにしてもわずか3000日分にしかならない。つまり8年ちょっとしかもたない。
あっ、でも、埋蔵量はどんどん増えるものだし、いったん枯れてもまた、どこからか石油が流れ込んできて採掘できるようになるし、もともと「無尽蔵」なのだから無くなる心配なんかいらないのか。んだったら、埋蔵量なんか、最初からわざとらしく発表するな。
ああ。目眩がしそうだ。
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